今日の作戦管理者さんへのレス…か?

http://d.hatena.ne.jp/cider_kondo/20050314#p1

独断と偏見で要約すると、現在の基本的なライトノベルの商売は3ヶ月に1冊ずつ新刊出して、初版を売り切ることで成立している。で、3ヶ月に1冊ずつ出して、なるべくシリーズで囲い込んだ人を引っ張りつづけるのが前提なので、毎巻「このあとどーなるんだ、気になる!」ってところで終わらせるのが理想的ではある。
で、まあギャグとかラブコメとかはそもそも小さい事件が継続的に起こっている構造だから、アニメ化してどこで切っても平気だけど、厳密な続きものの文脈をテレビアニメに移植するのは単純に難しいんじゃないかと。アニメは一応は1回30分なり前後編なりで決着するのが暗黙の了解になっているわけだし。
あとライトノベルは挿絵(イラスト)あるのが前提だとか、話の構造が普通の小説よりも映像的な傾向があって、(直感に反するが)そのせいでアニメ化させにくい部分が発生とか、そういう疑いもあるんだけど。
まとめると、単に小説とアニメは親和性はもともと高いとは言えないけど、さらにその傾向が強まるんじゃないかってだけだけど。

長文引用失礼。

基本的なライトノベルの売り方はそれで間違いないと思います。
数撃って当たった物だけ選別してシリーズ化、という流れが定着してる*1ですし。
ライトノベルの構造とTVアニメの構造では相反する物がどうしても発生するのは必然で、それを回避する為の方法論として「原案(設定)だけ同じ」とか「全くの新ストーリー」とか色々あるわけですが。悉く失敗しているのは説明する必要もないですし、トラウマに近い作品もあります。
思ったよりアニメ化されているとはいえ、原作を越えた、という作品は皆無と思います。
今のライトノベルに関する多元展開というのは上り調子の内に稼ぐだけ稼げ、というスタンスなので始末に悪い。

で、本題ですが。
挿絵の必要不必要論争というのは割と定期的に発生してましてその辺は以前の日記*2を参考にしてもらうとして、映像的な傾向があってアニメ化させにくい、という事ですが、逆手に取れば映像情報がある程度固定されているので逆に映像化させやすいのではないかと、考えます。
個人個人捉えている文章に対するイメージ=映像情報には個人差あると思いますが、挿絵があれば良くも悪くもそれが公式の映像情報、という訳です。
ま、大体がキャラデザインを変えて失敗、というパターンなのでそこを対策すれば何とかなるような気がします。
というか、結局原作終わってない物を1クールなり2クールで終わらすのは無理があるだろうという一点に辿り着く訳ですが。
正直な所、原作終わってからでも映像化は遅くないと思います。原作エピソードを多く無理なく展開し外伝的なオリジナル話も散りばめられるのだろうけど。
「そこまで人気が持つか解らない」ので無用なリスクは避ける、というのが営業サイドの結論と言うところでしょうか。
しかし、アニメ化を完結前に先立って行い、原作自体も完結までに失速したという作品も多々あります。
アニメ終わった→その作品自体終わった、という風潮が強いのかな、と。
例外も多々ありますが。一般的な流れとしては確実に存在すると感じます。
アニメがその作品の完結の一つの形を出してしまう、というのがあるでしょう。
仮面ライダー龍騎の時みたいに「全ての結末は全てあり得る可能性がある」とか「視聴者テレゴング」とかのギミック使えば、一つの終わり→全ての終わりではない。という図式も使えるのだがそんなこと出来る訳もなく。
なので、原作に忠実なOVAというのがライトノベルとアニメの共存形態と思います。
…表現媒体が違うだけでこの作品が凄い、というのが理想ですが。
…続き物ではなくて短編集ならこんなこと考える必要は無いのですが。撲殺天使ドクロちゃんなんかはストーリーとか有って無きが如しなので論外ですが。


今日はここまで。

結論出てないというかなんというか、ということで一つ。

*1:アニメ・ゲーム・映画・お笑い等々エンターテイメントと言われる物には大なり小なりそういう流れはあるが。

*2:http://d.hatena.ne.jp/bluestars/20050304#p1