最近思うこと或いは今の仕事にも係わるかも知れないコミュニティ論みたいなもの、のこと。


ここ何ヶ月か懐古主義というかノスタルジーに浸ってる様な気がする。
90年代のアーケード全盛の時代。格ゲーブーム直前の頃。具体的に言えば91年とか92年辺り。
まぁ、S.S.Tとか連射王とか思い出させてくれる事象が多かった所為でもあるが。


結論から言うと自分が思っていたのは「昔のゲームは良かった」と言うことでなく「あの場の雰囲気が心地良い」と言うこと。
正直、ゲームは導入でしかない。勿論導入が素晴らしいことが前提ではあるが。STGでも格ゲーでも人それぞれ好みはあるだろう。全く同じ価値観など存在しない。近い価値観の人間が集まっているだけのこと。
重要なのはその場所に探求心とか切磋琢磨とかライバル関係とかの緊張感が存在するかどうか。
求心力と言っていいのかも知れない。それがなければ長続きしないし発展性のある物とは思えない。
仕事で係わってきたNPOとか地域コミュニティの統制と言ったら語弊が有るかも知れないが、運営でしっくり来なかったこの辺りの点。
組織の統制なんか利害関係若しくは概念的な忠誠心の上でしか出来ないかも知れない。
その上で「理想」という不確かな求心力でやっていくのだから難しいに決まっている。しかも、暴走しがちである。
左の方の闘争然り、太平天国とか理想郷系もし然り。
しかし、webも無かったあの環境下で主観的に見れば一つの理想で結束出来て居た様な気がする。
「上手くなりたい」それだけの想いだったと思う。

今もそういう環境に身を置きたいから懐かしんでいるのかも知れない。
傍観者とか観察者ではなく自分は当事者にしかなれないから。


重要なのはコレを「俺たちの時代」と神格化して思考硬直するかS&Bで再構築して新たな何かに繋げるか。
この罠にだけは落ち込まない様に。


…かなり青臭いこと書いてるが自戒の為に形にしておく。